【内閣支持率】現在の福田内閣を支持しますか?

第229回 アンケート結果 ['07年9月27日〜10月2日調査]  前回の結果

臨時国会での所信表明演説を終え代表質問が始まるはずだった9月12日に安倍首相が突如辞意を表明した。国会が開店休業のままの二週間弱の中で自民党総裁選が行われ9月23日にシナリオ通りに福田氏が麻生氏を押さえて当選。24日に党四役を任命し、9月25日に衆参両院での指名投票などを経て福田内閣が発足した。その最初の一週間の評価が今回の政治オぴみオンの数値となっている。

福田内閣の支持率は、安倍内閣の最後の数値からは大幅に上昇しているが、絶対水準としては全世代的に40%未満であり何とも言えない低温感が漂っている。中でも40代と50代は30%にも届かない。

不支持率の方はほぼ全世代的に安倍内閣の半分以下に減少したが50代だけはやや減り方が少ない。

福田内閣の支持状況は、大雑把に言うなら、支持・中立・不支持がほぼ三分の一ずつに分かれていると捉えることができるだろう。細かくみると50代では不支持が優勢である。40代は支持と不支持が拮抗しているが、他の世代ではおおむね支持派が優勢と言える。

自民党と比較すると、久しぶりに内閣支持率が全世代的に党支持率を上まわった。公明票や浮動票も獲得していると考えられる。ただし民主党と比較すると30代以上の世代で大きく負けており、まだまだとても総選挙を戦える状態でないことは確かである。

福田総裁になって自民党の支持率は有意に増加し、不支持率は更に大きく減少している。それでもまだ全世代的に不支持が優勢であり、職務を投げ出してしまった安倍前総裁をついこの間まで戴いていた政権責任政党を見る国民の目はかなり厳しいと言える。

民主党の変化は比較的穏やかである。30代以下の世代で支持が改善しているが、40代以上となるとむしろやや悪化している気配がある。とはいえ、全世代的に支持勢力が不支持勢力を圧倒していることに変わりはない。安倍自民の敵失がもたらした貯金はまだたっぷりある。

以下の分析で、支持率等の「増加」「減少」の統計的有意性の評価は、前回(二週間前)からの変化に着目してコメントしている。また、「最低レベル」「最高レベル」とはそれぞれ最低記録や最高記録から1ポイント以内に迫っていることを示している。また「最低」「最高」は2003年2月以降の期間についてのものである。ただし、60up世代については2007年8月以降となる。

〈福田内閣支持率〉(安倍内閣の数値)
10代37.3%(+25.7←+0.1)有意に増加
20代37.0%(+21.7←+2.1)有意に増加
30代34.4%(+20.1←+3.5)有意に増加
40代29.8%(+15.9←+1.9)有意に増加
50代28.5%(+12.5←+2.1)有意に増加
60up37.0%(+13.7←+1.1)有意に増加 最高記録

〈不支持率〉(安倍内閣の数値)
10代28.6%(▲38.9←+1.8)有意に減少
20代25.6%(▲40.2←▲0.0)有意に減少
30代27.8%(▲36.6←▲1.6)有意に減少
40代30.2%(▲36.9←▲0.4)有意に減少
50代35.0%(▲33.4←▲0.3)有意に減少
60up30.0%(▲30.6←▲2.4)有意に減少 最低記録

〈支持と不支持の格差〉(安倍内閣の数値)
10代で37.3%−28.6%=+8.6(←▲55.9←▲54.3)
20代で37.0%−25.6%=+11.3(←▲50.5←▲52.7)
30代で34.4%−27.8%=+6.6(←▲50.1←▲55.2)
40代で29.8%−30.2%=▲0.4(←▲53.3←▲55.5)
50代で28.5%−35.0%=▲6.5(←▲52.3←▲54.8)
60upで37.0%−30.0%=+7.0(←▲37.4←▲40.9)

支持 内閣 vs    自民 vs 民主
10代 内閣 37.3% 自23.7% 民30.2%
20代 内閣 37.0% 自28.3% 民37.9%
30代 内閣 34.4% 自24.2% 民43.9%
40代 内閣 29.8% 自24.7% 民42.8%
50代 内閣 28.5% 自25.3% 民48.8%
60up 内閣 37.0% 自36.0% 民52.1%

( )内は過去2回安倍内閣に関する調査からの変化量を示す。

    *  *  *  *

参院選の歴史的惨敗でも辞任せず踏ん張り「職を賭して」テロ特措法を延長すると言明した安倍首相だったが、9月10日の所信表明演説の翌々日の12日の昼、まもなく代表質問が始まろうとしていた時に、急遽辞意を表明し、まるで銀の匙を投げるように?職務から降りてしまった。AERAの2007年10月08日号は安倍氏が「脳疲労」による鬱状態にあったはずだと推測している。

自民党はただちに後継総裁選びに向けて動きだしたが、アッという間に福田康夫氏を擁立する諸派閥がまとまり、小泉純一郎氏の不出馬宣言もあり、ポスト安倍に最も近かった筈の麻生太郎氏は遠く福田氏の後塵を拝する展開となった。

9月23日の投票に向けて福田・麻生両氏は多数のメディア出演や各地での街頭演説を行った。街頭では麻生氏の人気が勝ったと伝えられた。参院選からの流れで言えば、本来の対決の構図は自民党vs民主党の筈なのだが、メディア的には福田vs麻生となった。この間、民主党のメディア露出機会はかなり減ったと言えるだろう。

投票当日、2chスレッドらしい一般人の場外応援なども受けつつ善戦した麻生氏だったが、予想通り福田新総裁が誕生した。9月24日に伊吹幹事長、谷垣政調会長、二階総務会長、そして古賀選対委員長が党四役に任命された。古賀氏は福田氏の提示した役職を嫌い自ら選対委員長を希望したと報じられたことで、もともと派閥調整型と言われた新総裁の指導力がのっけから疑問視されることになった。

9月25日には安倍内閣々僚をほぼ継承する組閣を行い福田新内閣がスタートした。

それ以降、福田新総裁だけでなく、町村官房長官、舛添厚労相、石破防衛相らのテレビ出演が目立った。高村外相はただちに訪米しライス国務長官と(おそらくスシ・ライスは話題にせずに)会談した。

官房長官時代の定例会見の他はあまりメディア露出がなく、またネタにもされなかった福田康夫氏について、週刊誌はあれこれ話題をほじくり返して報じている。

福田首相は、まだ慣れないぶら下がり会見で、ミャンマーでデモを取材中の日本人カメラマンが兵士によって射殺された可能性が極めて濃厚な事件について質問され、かつての官房長官時代を彷彿とさせるクールな受け答えをし、その場の雰囲気をもクールにして見せた。

大幅に会期を無駄にした今国会であるが、10月1日に福田首相の所信表明演説があり、いよいよ10月3日から代表質問が始まる。

各年代別のサンプル数(レスポンス数)は以下のとおり。
15-19歳775 20-29歳855 30-39歳1097 40-49歳1287 50-59歳1702 60up1634

2007年7月の参院選直後のレス数を100%とした場合の今回のレス数の水準。
政治への関心レベルの一つの尺度と見ることができる。
15-19歳107.3% 20-29歳98.5% 30-39歳97.3% 40-49歳96.5% 50-59歳91.8% 60up75.3%
10代 20代 30代 40代 50代 60代以上
15〜19歳 20〜29歳 30〜39歳 40〜49歳 50〜59歳 60歳〜

支持する
やや支持する
どちらともいえない
やや不支持
不支持